「引っ越しで大きなソファやダイニングセットを手放したいけれど、どこに頼めば引き取ってもらえるのかわからない」「昔奮発して買ったブランド家具や北欧ヴィンテージの椅子に、きちんと値段をつけてほしい」そんな悩みを持つ方は多いはずです。
世の中には多数の家具買取店があり、ブランド家具・デザイナーズ家具の専門店から北欧ヴィンテージに強いショップ、出張買取を中心とするリサイクルショップまで様々な選択肢があります。しかし店舗ごとに得意なブランドや出張エリア、搬出への対応が大きく異なるため、選び方を間違えると損をしたり、大型家具の引き取りを断られたりすることも。
この記事では、家具を高く売りたい方に向けて、失敗しない買取店の選び方、利用できる主要な家具買取店、売る前の準備、高く売るコツまで徹底解説します。
家具買取店の選び方|5つのポイント

家具はサイズやブランドの有無によって査定の進め方が大きく変わるため、次の5つのポイントを押さえて買取店を選びましょう。
1. 売りたい家具のジャンルに強いか確認する
家具買取店には、カッシーナやアルフレックスといったブランド家具・デザイナーズ家具に強い店、ウェグナーやフィン・ユールなど北欧ヴィンテージを得意とする店、一般家具を幅広く扱うリサイクルショップがあります。公式サイトの取扱ブランド一覧や買取実績を見て、自分の家具に近い品を買い取った例があるかを確かめましょう。自社でリペアやメンテナンスを行っている店は、多少の傷やへたりがあっても値段をつけてくれる可能性が高まります。
2. 出張エリアと搬出体制をチェックする
ソファや食器棚、ベッドなどの大型家具は自分で運ぶのが難しいため、出張買取が基本になります。自宅が対応エリアに入っているかに加え、何名のスタッフで来るのか、階段での手下ろしや吊り下げ、解体が必要な場合に対応できるかも確認しておくと安心です。エリア内であっても品目や点数によっては訪問を断られることがあるため、申し込みの段階で相談しておきましょう。
3. 買取方法の選択肢を比べる
家具買取の主な方法は次の3つです。
・出張買取:自宅で査定から搬出まで完結する。大型家具やまとめ売りに向く
・持込(店頭)買取:車で運べる椅子や小型家具に向く。その場で現金化しやすい
・宅配買取:遠方からでも利用できる。家財宅配便を使えば大型家具を送れる店もある
ブランド家具の専門店は都市部に集中しがちなので、地方に住んでいる場合は宅配買取に力を入れている店を選ぶと選択肢が広がります。
4. 出張費・搬出費・キャンセル料・返送料の扱いを確認する
多くの店は出張費や査定料を無料としていますが、「品物の量が多い」「遠方である」といった条件で費用が発生する場合もあります。特に宅配買取では、査定額に納得できずキャンセルしたときの返送料を利用者が負担する店が少なくありません。大型家具は送料が高くなりやすいため、キャンセル時の負担まで含めて比べておきましょう。
5. 契約前のルールをきちんと説明してくれるか
特定商取引法では、業者が自宅を訪れて品物を買い取る「訪問購入」について、法律で定められた書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフを認めていますが、家具は特定商取引法施行令第34条で訪問購入の規制対象から除かれている品目です。つまり、出張買取で一度契約書に署名すると、クーリング・オフによる無条件の解除はできません。見積もりの有効期限や後日引き取りの可否、成約後のキャンセル規定などを、事前にわかりやすく説明してくれる店を選ぶと安心です。
利用できるおすすめの家具買取店
家具買取に強い主要店を紹介します。
チェリーズマーケット

チェリーズマーケットは、東京都世田谷区と福岡県大川市に拠点を置き、ブランド家具・デザイナーズ家具の買取に力を入れるリユースショップです。
カッシーナやB&Bイタリア、ミノッティ、ハーマンミラーなどの海外ブランドに加え、イームズやウェグナー、ル・コルビュジエといった名作デザイナーの家具も買取対象に掲げています。年間の買取件数は2万件以上としています。
擦れやシミ、日焼けといった経年劣化をメンテナンスの専門家が修復したうえで再販するとしているため、使い込んだ家具でも相談しやすいのが魅力です。
出張・持込・郵送の3つの方法に対応し、出張は東京23区や川崎・横浜を中心とする首都圏と九州北部が主なエリアです。出張査定は無料ですが、地域によっては運搬費がかかる場合があります。郵送買取は全国から受け付けており、発送時の送料は利用者の負担です。
首都圏や九州北部で、高級ソファやダイニングセットなどをまとめて売りたい方におすすめです。
| 店舗名 | チェリーズマーケット(株式会社チェリーズマーケット) |
| 所在地 | 〒156-0055 東京都世田谷区船橋6-9-11 第3YMTビル1F |
| URL | https://www.cherriesmarket.com/ |
カムズファニチャー

カムズファニチャーは、茨城県常陸太田市の株式会社ラフジュ工房が運営する、ブランド家具の買取専門店です。買取の対応エリアは日本全国としており、出張より宅配のほうが高く買い取れると判断した場合は宅配買取を案内することもあるとしています。
カッシーナやノール、フリッツ・ハンセンなどの海外ブランドから、松本民芸家具や天童木工、カリモクといった国産家具、アクタスなどインテリアショップのオリジナル品、アンティーク家具まで幅広く扱っています。
自社に家具のリペア工房を構えているため、傷や汚れを理由にほかの店で断られた家具でも、買い取れるケースが多いとしています。
買取方法は出張・持込・宅配の3通りで、出張買取は出張料・査定料・搬出料がいずれも無料です。宅配買取は送料を店側が負担し、商談がまとまらなかった場合の返送料もかかりません。受付は平日9時〜18時(土日祝休み)です。
傷みのある国内外のブランド家具を、遠方からでも売りたい方におすすめです。
| 店舗名 | カムズファニチャー(株式会社ラフジュ工房) |
| 所在地 | 〒313-0114 茨城県常陸太田市箕町248-1 |
| URL | https://comesfurniture.jp/ |
TOKYO RECYCLE imption

TOKYO RECYCLE imption(インプション)は、東京都世田谷区と目黒区に6店舗を展開する、中古家具・インテリアのリサイクルショップです。
2011年に世田谷通り沿いで1号店を開いたショップで、ハーマンミラーやヴィトラ、カール・ハンセン&サン、天童木工などのデザイナーズ家具や北欧ヴィンテージ家具を数多く扱っています。
出張買取は東京・埼玉・神奈川・千葉が対象で、出張費やキャンセル料はかかりません。スタッフ2名で訪問して搬出まで行い、代金は作業当日に現金で受け取れます。
対象ブランドの家具であれば、沖縄や離島など一部地域を除く全国から送料無料の宅配買取も利用できます。LINE査定で写真を送ると事前に概算額を出してもらえるので、比較検討にも役立ちます。
世田谷・目黒周辺でデザイナーズ家具を売りたい方や、地方から北欧家具を送りたい方におすすめです。
| 店舗名 | TOKYO RECYCLE imption(Kio合同会社) |
| 所在地 | 〒157-0071 東京都世田谷区千歳台2-46-10 1F |
| URL | https://tokyo-recycle.net/ |
アドア東京

アドア東京は、東京都世田谷区砧を拠点に、ブランド家具やヴィンテージ家具を中心として家電・楽器まで買い取る専門ショップです。
カリモク60やイデー、アルフレックスなど数多くのブランドを高価買取の対象に挙げ、これまでの買取件数は8万件以上としています。ウェグナーやフィン・ユール、G-PLAN、アーコールといった北欧・英国のヴィンテージ家具にも力を入れています。
出張買取は世田谷区を中心に東京23区・都下と、神奈川・千葉・埼玉の一部に対応し、出張費は原則無料です(量や距離によっては発生する場合あり)。
3辺のサイズが170cm程度までの品なら、全国から着払いで送れる郵送買取も利用できます。電話受付は9時30分〜18時30分で、年中無休です。
都内で北欧家具やミッドセンチュリー家具を、急ぎの日程も含めて相談したい方におすすめです。
| 店舗名 | アドア東京(adoor東京 世田谷店「買い取りセンター」) |
| 所在地 | 〒157-0073 東京都世田谷区砧5-1-18 |
| URL | https://www.a-zrecycle.com/ |
L-line(エルライン)

L-lineは、埼玉県新座市に本社を構える、ブランド家具・デザイナーズ家具の買取店です。
2005年に設立された会社で、15年以上の買取実績があるとしています。カッシーナとアルフレックスを買取強化ブランドに挙げるほか、ボーコンセプトやカルテル、マジスなどの買取事例も公開しています。オフィス家具や業務用家電、厨房機器も扱っているのが特徴です。
出張買取は関東1都6県に静岡・山梨を加えた広いエリアが対象です。見積もりは無料で、金額に納得できずに断っても手数料はかかりません。成約すればその場で現金が支払われます。
宅配買取ではヤマトの「らくらく家財宅急便」を使うため、梱包も配送員に任せられ、商談が成立すれば送料は無料です。受付は10時〜19時で年中無休です。
関東でブランド家具やオフィス家具をまとめて現金化したい方におすすめです。
| 店舗名 | L-line(L-line株式会社) |
| 所在地 | 〒352-0011 埼玉県新座市野火止3-16-32 |
| URL | https://www.l-interior.jp/ |
Re-style(リスタイル)

Re-styleは、愛知県春日井市に本社を置き、大阪にも店舗を持つ北欧家具・デザイナーズ家具の専門店です。運営は株式会社LOOPです。
ハンス・J・ウェグナーやフィン・ユール、イームズなどの北欧家具・デザイナーズ家具を得意とし、ベアチェアやセブンチェア、チーフテンチェアなどを買取強化アイテムに挙げています。買い取った家具は自社で清掃・メンテナンスを行い、実店舗とオンラインショップで販売しています。
出張買取は愛知・岐阜・三重を中心に、静岡県浜松市や京都・大阪・兵庫まで対応し、査定は無料です。成約すると現金で支払われます。
宅配買取は全国から受け付けており、着払いで送れるうえ、梱包が難しい大型家具は店側が家財便を手配してくれます。代金は銀行振込で、振込手数料も店側の負担です。
東海・関西にお住まいの方や、北欧ヴィンテージ家具を専門店に査定してほしい方におすすめです。
| 店舗名 | Re-style(株式会社LOOP) |
| 所在地 | 〒487-0026 愛知県春日井市出川町2169-6 |
| URL | https://restyle-uss.com/ |
トレファク(トレジャー・ファクトリー)

トレファクを運営するトレジャー・ファクトリーは、東京都千代田区に本社を置く総合リユース企業で、ブランド家具に特化した出張買取サービスを展開しています。
1995年に創業し、現在は東証プライム市場に上場しています。全国で300店舗以上を運営し、年間の買取実績は100万件以上としています。ミノッティやB&Bイタリアといった高級ブランドから、カール・ハンセン&サンやPP Møblerなどの北欧ブランド、カリモクや飛騨産業などの国産家具まで幅広く対象です。
ブランド家具は1点から依頼でき、知識を持つ専門バイヤーが査定します。申し込みから最短翌日に訪問し、出張費やキャンセル料などの手数料はすべて無料です。
出張エリアは関東を中心に、愛知・関西・福岡・佐賀の一部地域まで広がっています。代金は現金か後日の振込から選べます。
大手ならではの安心感を重視しつつ、ブランド家具を専門バイヤーに見てもらいたい方におすすめです。
| 店舗名 | トレファク ブランド家具買取(株式会社トレジャー・ファクトリー) |
| 所在地 | 〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル20階 |
| URL | https://www.treasure-f.com/sell/trip/brand_furniture/ |
家具を売る前にやるべき準備

大きくてかさばる家具は、査定当日に慌てないよう事前の準備が欠かせません。
1. サイズを測り、搬出経路を確認する
売りたい家具の幅・奥行き・高さを測り、玄関や廊下、階段、エレベーターを通れるかを確認しておきましょう。搬入時にクレーンでの吊り上げや分解が必要だった家具は、その情報を申し込み時に伝えると当日の作業がスムーズです。マンションの場合は、共用部の養生や作業時間に関するルールが管理規約で決められていないかも確かめておくと安心です。
2. ブランドタグ・シリアル・刻印を確認する
ブランド家具は、座面の裏や引き出しの内側、脚の付け根などにメーカーのラベルや焼印、品番が付いていることが多く、正規品かどうかを判断する材料になります。ラベル部分の写真を撮り、購入した店や時期、保証書・領収書・カタログなどがあればまとめて用意しましょう。北欧ヴィンテージでは製造国やメーカーの刻印が評価を左右することもあるため、見落とさないよう確認が必要です。
3. 傷・へたり・におい・ぐらつきをチェックする
ソファの座面のへたりや張地の破れ、テーブル天板の輪ジミや日焼け、椅子の脚のぐらつきなどを事前に確認しておきます。ペットの引っかき傷やたばこのにおいが残る家具は、買取を断る店もあります。気になる箇所はあらかじめ写真に撮って伝えておくと、当日の大幅な減額や査定のやり直しを防げます。
4. 掃除をして、部品・付属品をそろえる
ホコリや手垢を落とし、木部は乾いた柔らかい布でやさしく拭いておきましょう。洗剤や水拭きは塗装や無垢材を傷めることがあるため避けたほうが無難です。棚板やダボ、脚、ネジ、クッションカバー、組み立て説明書など、購入時に付いていた部品がそろっているかも確認してください。
5. 本人確認書類を用意しておく
買取店は古物営業法により、原則として売り手の住所・氏名・職業・年齢を確認することが義務付けられています。運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を用意し、店によっては印鑑も求められます。利用を18歳以上に限ったり、未成年に保護者の同伴を求めたりする店もあるため、家族の家具を売る場合は持ち主本人が立ち会えるよう日程を調整しましょう。
家具を高く売るための7つのコツ

同じ家具でも、売り方しだいで査定額は変わります。次の7つのコツを意識しましょう。
1. 写真査定で複数店の見積もりを比べる
LINEやメールで写真を送る事前査定を活用すれば、自宅に呼ぶ前に複数店の概算額を比べられます。全体像に加えて、ブランドラベル、傷やへたりのある部分、サイズがわかるカットを送ると、本査定との差が小さくなります。ブランド家具は店によって評価が分かれやすいため、2〜3店以上に見積もりを依頼するのがおすすめです。
2. ダイニングセットやシリーズ家具はまとめて売る
ダイニングテーブルと椅子、同じシリーズのソファとオットマンなどは、セットのほうが次の買い手が見つかりやすく、評価も上がりやすくなります。椅子だけ先に処分してしまうと、テーブル単体での査定になり不利になることがあります。脚数のそろった椅子や同じ張地のクッションなど、そろいを崩さずに査定に出しましょう。
3. 引っ越しシーズンの前に動く
引っ越しが集中する春先は、家具の需要が高まる一方で、出張買取や引き取りの予約が埋まりやすい時期です。退去日が決まったら1か月ほど前を目安に査定を依頼し、引き取り日を確保しておきましょう。直前の依頼では比較する時間がなくなり、安値で手放すことになりかねません。
4. ブランド・ヴィンテージ家具は専門店に依頼する
ブランドの価値を正しく判断できるのは、その分野の知識と販路を持つ専門店です。総合的なリサイクルショップでは一般家具と同じ基準で査定されることもあるため、カッシーナやフリッツ・ハンセン、北欧のチーク家具などは専門店を優先しましょう。一方、ノーブランドの一般家具は出張エリアの広いリユース店のほうがまとめて引き取ってもらいやすいなど、品物に応じた使い分けが有効です。
5. 年式の新しい家具は早めに売る
量産品の一般家具や現行モデルのブランド家具は、モデルチェンジや廃番、経年劣化によって年々評価が下がっていくのが一般的です。使わなくなった時点で売却を検討すると、状態のよいうちに査定してもらえます。名作椅子などのロングセラーやヴィンテージ品は年数より状態が重視されるため、直射日光や湿気を避けて保管しましょう。
6. 自己流の修理や塗り直しはしない
傷を隠そうと市販の補修材を塗ったり、張地を自分で張り替えたりすると、オリジナルの状態が失われて評価が下がることがあります。特にヴィンテージ家具は、製造当時のパーツや仕上げが残っているかどうかが重視されます。補修はリペア体制のある買取店に任せ、気になる点は査定時に正直に伝えましょう。
7. 照明やラグなどもまとめて査定に出す
デザイナーズ照明やラグ、インテリア雑貨、家電なども扱う店なら、家具と一緒に出すことで1回の出張で効率よく査定してもらえます。点数がまとまると出張を引き受けてもらいやすくなり、価格交渉の余地も生まれます。引っ越しや模様替えで手放す品が多いときは、家具以外の品もリストアップしておきましょう。
まとめ|専門店選びと事前準備で家具の価値を最大限に

本記事では、家具買取をする際のポイントを徹底解説しました。最後に重要ポイントをおさらいします。
買取店を選ぶときは、売りたい家具のジャンルに強いか、出張エリアと搬出体制、買取方法、無料範囲、契約前のルールの5点を確認しましょう。ブランド・デザイナーズ家具なら首都圏と九州に拠点を持つチェリーズマーケットやリペア工房を構えるカムズファニチャー、北欧ヴィンテージならTOKYO RECYCLE imptionやRe-style、関東でオフィス家具も含めてまとめて売るならL-line、大手の安心感を求めるならトレファクなど、目的に合った店を選ぶことが大切です。
高く売るには、サイズの計測やブランドラベルの確認といった準備を済ませたうえで、写真査定で複数店を比べ、セットの家具はそろえて出し、引っ越しシーズンの前に早めに動くことがポイントです。また、家具の出張買取はクーリング・オフの対象外なので、署名の前に条件をしっかり確認しましょう。
大きな家具も、適切な店を選べば次の使い手へと受け継がれていきます。処分費用をかけて手放す前に、まずは気軽に無料査定から始めてみてください。


